日本文学演習10-2

    戦前・戦中期の批評言説を読む


 

講義内容

本年度は、昨年度の戦争文学(戦闘・戦場・戦争)研究をふまえつつ、主に1935年から1945年に書かれ、まとめられた批評言説を読む。「戦前」および「戦中」という歴史的コンテクストにそくして読解し、そこに同時代のもっとも尖端的問題と格闘し、問題のまんなかを突破しようとする批評言説の暗いかがやきを確認しよう。まず、参加者全員が、それぞれもっとも関心のある新・旧「戦争論」(一冊あるいは複数)について提出したうえで、次にあげる批評言説を検討し報告する。戸坂潤『日本イデオロギー』、三木清『哲学ノート』、座談会『近代の超克』、平野謙『島崎藤村』、中野重治『斉藤茂吉ノート』、竹内好『魯迅』、武田泰淳『司馬遷』、林達夫『歴史の暮方』、花田清輝『転形期の精神』他。初回のオリエンテーションで、各自の報告対象を決定する。

 

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授業の到達目標

戦争にかかわる批評言説の研究報告を通して、各自の研究対象と戦争との関係を考える。

 

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授業計画

第1回 オリエンテーション(第2回からの報告作品の決定)

第2回 戦中・戦前期の批評言説の考察と報告 その1

第3回 戦中・戦前期の批評言説の考察と報告 その2

第4回 戦中・戦前期の批評言説の考察と報告 その3

第5回 戦中・戦前期の批評言説の考察と報告 その4

第6回 戦中・戦前期の批評言説の考察と報告 その5

第7回 戦中・戦前期の批評言説の考察と報告 その6

第8回 戦中・戦前期の批評言説の考察と報告 その7

第9回  戦中・戦前期の批評言説の考察と報告 その8

第10回 戦中・戦前期の批評言説の考察と報告 その9

第11回 戦中・戦前期の批評言説の考察と報告 その10

第12回 戦中・戦前期の批評言説の考察と報告 その11

第13回 「繍」論文構想発表 その1

第14回 「繍」論文構想発表 その2

第15回 まとめ

 

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評価方法

試験 0%
レポート 70%
成績評価においては、その成績をA+(優)、A(優)、B(良)、C(可)、G(不可)の五段階評価とし、C以上を合格とする。A+、A、B、Cについては、課題に対する理解度、独創的視点の有無、文章表現の巧拙を総合して判定する。
平常点評価 30%
出席回数は授業回数の三分の二以上を必要とする。
その他 0%

 

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