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『それは危機からはじまった』
『新世紀エヴァンゲリオン』、『アンダーグラウンド』、『失楽園』、そして……


<経済も追いついた 危機の「物語」>


■ 論創社 (2500円+税)

■ 1998年1月

■ 294ページ

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● 紹介文

90年代末、子供から老人までを、巨大な「危機」が襲う―――。

それは様々な危機管理を突破し、あふれだしていく。

三つの物語(新世紀エヴァンゲリオン・失楽園・アンダーグラウンド)
四つの出来事(神戸の事件・鬼畜系・もののけ現象・14歳少年撲殺事件)から

得体の知れない「危機」の影をとらえる。




● 目次(作成中)

はじめに

大きな出来事とメガヒットと危機と三つの物語と・・・・・・

1. 「情報の交叉点」と遭遇した

それは、危機からはじまった / 『アンダーグラウンド』の場合

それは、危機からはじまった / 『失楽園』の場合

それは、危機からはじまった / 『新世紀エヴァンゲリオン』の場合

三つの物語との出会い / 見えてきた「問題」

出現する「問題」 / リンクとしての同時代

浅く、浅く、あくまでも浅く / 物語と出来事を漂流する

書店はいつも「はなやぎ」の空間 / 漂流は小学生のころからはじまった

情報の交叉点のざわめき / 聞こえる者には、音だって

いつでも、どこでも、たちどまる / ビデオ、街、テレビ、新聞・・・・・・

「いまとここ」が膨張し収縮する / 「教室」も「はなやぎ」の空間として

 

2. 「危機」物語は九五年にはじまる

かかわりのない三つの物語 / 読者層も、ジャンルも、メディアも

一九九五年にはじまり / 九六.九七年とひたすら膨張する物語

「大きな出来事」の衝撃 / 「それ以前/それ以後」を意識させる

メディアミックスの制覇/ この時代をすくいとる物語のネットワーク

『新世紀エヴァンゲリオン』/ 「なにか」が襲撃してくる

『アンダーグラウンド』/ 嗅いだこともない「なにか」が地下鉄の闇のなかから

『失楽園』 / 中高年に襲来する病気、リストラ、家庭問題、そして・・・・・・

変貌し続ける性愛 / 見慣れた「危機」に直面してみれば

 

3. 危機管理から「危機」があふれだす

「危機」というキイワード / バブル経済の「危機管理」からはじまった

管理を無効化する「危機」 / 九五年体験は社会の危機管理へむかう

「危機あおり」と「危機の襲来」 / 財政危機からペルー事件まで

社会と文化の「危機」の露呈 / オウムから神戸事件まで

いたるところにひそむ「危機」 / 神戸の事件がうきぼりにしたこと

体制の危機は去ったのか / 「危機」のないステージで「危機」がおどる

 

4. 鬼畜系が「危機」を手なずける

「鬼畜」系は「危機」を楽しんでしまう / 積極的な対処法として

「あぶない」を競い合う / 「差別語」は妄想の死である

九五年以後にブレイクした「鬼畜」 / 「危機」を手なずけられるか

もうなにも怖くない / 死体を見たり、「あぶない人」になったり

新グロ・エロ系の身体感覚 / 「危機」がなまなましく

グロテスクなものとはなにか / W・カイザーの「ひそかな解放」説から

陽気で明るいグロテスク / M・バフチンの「危機=再生」論

「危機」からはじまる物語は / 「危機」をどうとらえたか

 

5. 「危機」物語は九五年にはじまる

#以下作成中

 

「無解決」社会の象徴・酒鬼薔薇聖斗事件

現在の「事件」を読むための10冊の本

 

6. 『アンダーグラウンド』と日本人・社会的責務

 

「鳥瞰」する国民

「日本・日本人」帰還時代の司馬遼太郎の意味

 

7. 『失楽園』と「性愛」、そしてなにもなくなった

 

あとがき

 

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